毎朝の過ごし方で、その日の気分や人生そのものが大きく変わると聞いたら、あなたはどう感じますか?
多くの人が「寒いから布団から出たくない」「今日も仕事に行きたくない」と感じる朝。
しかし、実は朝の過ごし方をほんの少し変えるだけで、人生が劇的に充実し、幸福度もアップするのです。
今回は、マツダミヒロさんの著書『朝1分間、30の習慣。』をもとに、朝のたった1分間の習慣がどれほど人生に影響するのか、そして具体的にどんな習慣を取り入れればよいのかをわかりやすくお伝えします。
忙しい現代人でも無理なく続けられる、簡単で効果的な朝の習慣を知れば、きっとあなたの毎日も変わっていきますよ。
目次
朝が大事な理由
「朝は大事」という言葉はよく耳にしますが、実際にどう大事なのか、具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
マツダミヒロさんの著書には、朝が人生にとって重要な理由がたくさん書かれていますが、ここでは特に大切な2つのポイントを紹介します。
目覚めの1分が1日を左右する
朝起きた直後の脳は、情報がゼロの空っぽの状態です。
この目覚めてからの最初の1分間は「プラチナタイム」と呼ばれ、まるでジョジョのスタンドのように超かっこいい名前がついています。
このプラチナタイムに最初にどんな情報を脳に入れるかで、その日の質が決まってしまうのです。
例えば、朝起きてすぐスマホを手に取り、寝ている間に届いたメッセージやSNSをチェックしてしまうことはありませんか?
もしそれがポジティブな内容なら良いのですが、誰かのSNSを見てモヤモヤしたり、仕事のメールを見て「やらなきゃ」とネガティブな気持ちになると、その後の1日をネガティブな感情で過ごしやすくなってしまいます。
だからこそ、プラチナタイムにはネガティブな情報を避けて、ポジティブな情報だけを脳に入れることが重要です。
具体的には、「今日楽しみなこと」を意識しましょう。
自分が楽しみに感じることであれば、散歩でもゲームでも読書でも何でも構いません。
朝に楽しみを意識しておくことで、たとえその後に嫌な会議や苦手なクライアントとの仕事があっても、「終わったら飲み会が楽しみ」「ジムで汗をかいてスッキリする」といったポジティブな気持ちで乗り越えられます。
私のおすすめは、毎日1つでもいいので楽しみなことをカレンダーに書いておくことです。
朝起きたときにそれを見て思い浮かべるだけで、プラチナタイムを活かせます。
ぜひ明日から試してみてください。
朝の充実が人生の幸福度を上げる
「朝活」という言葉も定着してきましたが、これは朝の時間を充実させてその日の幸福度を高めるための活動です。
この効果は研究でも証明されています。
2012年、トロント大学の研究チームが行った調査によると、朝活タイプの人はそうでない人に比べてより多くのポジティブな感情を感じることが明らかになりました。
つまり、朝をいかに幸せな気持ちで過ごせるかが、豊かな人生を送るための大きなカギなのです。
「でも、何をしたら幸せに感じるのかわからない」という人は、自分に質問してみましょう。
例えば「焼きたてのパンにバターをたっぷりつけて食べる瞬間が幸せ」「早起きしてストレッチをするのが幸せ」など、具体的なことが必ず見つかるはずです。
あなたもぜひ、朝これをやると超幸せ!と感じることを見つけてみてください。
朝にやるべき習慣
『朝1分間、30の習慣。』には、Question編、Action編、Plan編の3つのカテゴリーから、朝1分から始められる習慣が全部で30個紹介されています。
ここでは、Question編から特に効果的な2つの習慣を紹介します。
朝起きたら「今どんな気持ち?」と自分に質問する
多くの人は「質問しなくても自分の気持ちはわかる」と思うかもしれません。
しかし、私たちの頭の中は想像以上にたくさんの感情でいっぱいで、自分の感情を言葉にするのは意外と難しいものです。
だからこそ、朝起きたときに「今どんな気持ち?」と自分に問いかけてみてください。
口から出た答えこそが、今のあなたの心の大部分を占める気持ちです。
この自分の気持ちを知ることができれば、その日のベストな行動も見えてきます。
例えば、朝から「なんだか疲れている」と感じたら、その日は無理をせず早めに仕事を終わらせて10時には寝るといった目標を立てられます。
自分の疲れや不調に気づかずに無理をすると、パフォーマンスが下がるだけでなく、最終的には体や心を壊してしまいます。
そうなれば後悔は必至です。
だからこそ、自分自身のかかりつけドクターのように優しく自分に質問してあげましょう。
「どんな1日になったら最高?」と自分に質問する
朝起きると、「まだ寝ていたい」「会社に行きたくない」とネガティブな感情が湧いてくることもあります。
実は朝は1日の中で最もストレスホルモンの値が高い時間帯なので、ネガティブになってしまうのは仕方がありません。
しかし、そんな朝だからこそ簡単に気持ちを切り替えられる方法が重要です。
それが「どんな1日になったら最高?」と自分に質問することです。
この質問をすると、人はその日の終わりのゴールをイメージし、最高の状態になろうと体が自然に動き始めます。
例えば「面倒な仕事が片付いてスッキリとした気分で過ごしたい」と答えたら、そのゴールに向かって行動するよう脳が指令を出し始めるのです。
ただし、毎朝ゴールを設定しようとしても「何にしようか迷う」「ネタが尽きた」と感じる人もいるでしょう。
そんなときに役立つ3つのポイントを紹介します。
- どんな気持ちになったらいいかを意識する
何をするかではなく、自分の気持ちがどうありたいかを考えます。例えば、仕事を終えたときに「頑張った、うれしい」と感じたいのか、それとも「ミスがあったかも」と不安になるのかで1日の満足度は大きく変わります。 - どんな成果があったらいいかを意識する
成果とは上司に褒められることや売上が上がることではなく、自分自身が納得できるかどうかです。例えばプレゼン資料を作ったら、他人の評価は気にせず「自分がやりきった」と思えることが成果です。 - どんな喜びがあったらいいかを意識する
仕事が終わった後の趣味の時間や、好きな動画を見る楽しみなど、小さなご褒美を意識しましょう。そうした喜びがあるからこそ、辛いことも乗り越えられます。
まとめと人生を変える朝の習慣の重要性
今回紹介したように、朝の過ごし方は人生に直結しています。
朝の1分間のプラチナタイムを活かし、ポジティブな情報を脳に入れること。
自分の気持ちを問いかけて今日の行動を決めること。
さらに、自分が幸せを感じられる朝の習慣を取り入れること。
これらを意識するだけで、1日の幸福度は格段に上がり、長期的には人生そのものが豊かになります。
『朝1分間、30の習慣。』には今回紹介しきれなかった習慣も28個以上あります。
どれも簡単で、毎日すべてをやる必要はありません。
気が向いたときにゆるく取り入れるだけで効果があります。
朝が変われば昼が変わり、昼が変われば夜が変わり、夜が変われば人生が変わるのです。
ぜひあなたも自分なりの最高の朝習慣を身につけて、毎日をもっと楽しく、充実させていきましょう。
日常に取り入れやすい習慣が満載で、あなたの人生の助けになるはずです。
明日からの朝を変えて、人生を変える第一歩を踏み出しましょう!