こんにちは!
今回は魚住りえさんの著書『1秒で心をつかめ。』から、初対面の瞬間に相手の心を掴むための極意を4つ厳選してご紹介します。
皆さんは初対面の人と会ったとき、なぜか嫌われたり、仲良くなりたいのにうまくいかない経験はありませんか?
実は、その原因の多くは「最初の1秒」にあるんです。
私たちは人の印象をわずか1秒で判断しています。
逆に、相手からも1秒で判断されているのです。
仕事でもプライベートでも、良い印象を持ってもらうことは物事をスムーズに進めるために非常に重要です。
今回は、その1秒で相手の心を掴むための具体的な方法を4つ、わかりやすく解説していきます。
1秒の間で惹きつける
まず最初にご紹介するのは、「1秒の間」で相手の意識を引きつけるテクニックです。
プレゼンやスピーチの場面で、話すのが苦手な人は多いですよね。
私も何度も経験がありますが、緊張してしまい言葉が詰まったり、うまく伝えられないことがありました。
しかし、話がうまい人には共通点があります。
それは「話し始める前に1秒間の間を取る」ことです。
例えば、オーケストラの指揮者が演奏開始前に指揮棒を掲げてピタッと止まる瞬間、あの「1秒の間」が非常に効果的なのです。
スピーチでマイクの前に立ったとき、黙って1秒間会場全体を見渡してみましょう。
これによって「さあ、話が始まる」という期待感を聴衆に与えられ、話の説得力も増します。
話の途中や重要なポイントを伝える前にも、この「1秒の間」を入れることで、聞き手の集中力と期待感を高めることができます。
芸能界でもこのテクニックの達人がいます。
誰だと思いますか?正解はマツコ・デラックスさんです。彼女はゲストの話をじっくり聞き、話す前に1秒間の間を入れてから「分かる」とか「それはね」と話し始めます。
この間があることでゲストは安心感を得て、信頼関係が生まれ、会話の質がぐっと上がるのです。
また、私たち視聴者もマツコさんの間合いを通して、話の内容を自分なりに咀嚼し、次の切り返しに期待感を持つことができます。
こうした「1秒の間」は、話し手と聞き手の両方にとってメリットが大きいのです。
このテクニックは誰でもすぐに実践可能です。
話すときに焦らず、1秒間の沈黙を恐れずに入れてみてください。話の説得力が格段にアップし、相手の心を掴むことができます。
場つなぎの口癖をやめる
次にお伝えしたいのは、「ええ」「ああ」などの場つなぎの口癖をやめる方法です。
話しているときに「ああ、そうですね」「えっと、今日お話しするのはですね」といった言葉を無意識に使っていませんか?自分では気づかないうちにこれが口癖になっていることが多いのです。
実はこの「ええ」「ああ」といった言葉は、発音するときに声が強くなり、聞き手には耳障りに感じられてしまいます。
結果として、知らず知らずのうちに自分の印象が下がってしまうのです。
私も過去にこういう口癖のある人に会って、「この人大丈夫かな?」とか「なんか信用できないな」と思った経験があります。
では、どうすればこの口癖を直せるのでしょうか?
ここで簡単に実践できる2つのテクニックをご紹介します。
- 代わりの言葉を用意する
話の冒頭では「私は」「皆さんは」「◯◯さんは」という言葉で始めるようにします。話題を変えるときは「さて」「まあ」「ですが」といった言葉に置き換えましょう。こうすることで、無意識に使ってしまう「ああ」「ええ」の回数を減らせます。 - 文末で口を閉じる
文章の終わりで口を閉じる癖をつけると、間延びした感じが減り、話し方のリズムが良くなります。例えば「ありがとうございます。営業担当の◯◯です。」のように、最後の言葉をはっきり発音して終わるのです。この習慣がつくと、沈黙を恐れることも減り、プレゼンやスピーチにメリハリがついて、伝えたいメッセージがはっきり伝わります。
実際にこのテクニックは芦田愛菜ちゃんも使っていて、彼女のきちんとした知的なイメージは、この話し方のリズムの良さからきているのです。とても簡単なので、今日からぜひ意識してみてください。
マスクをしていても好印象になる方法
新型コロナウイルスの影響でマスクが日常的になりましたが、マスクをしていると相手の表情が読み取りづらく、コミュニケーションが難しくなっていると感じる人も多いでしょう。
実際、大手化粧品メーカーの調査によると、マスク着用時のコミュニケーションの課題として以下の3つが挙げられています。
- 声が聞き取りにくい:46.9%
- 表情が読み取りづらい:36.4%
- 感情が伝わりにくい:22.1%
では、マスクをしていても感じの良い表情を作るにはどうしたらよいのでしょうか?
答えは「普段よりも余計に口角を上げる」ことを意識することです。
私たちが笑顔だと感じるポイントは主に3つあります。
- 口角が上がっている
- 目尻が下がっている
- 上の歯が見えている
しかしマスク生活では1番と3番が隠れてしまいます。
だからこそ、口角をいつも以上に上げることで、自然と目尻も下がり、目元に柔らかな微笑みが浮かびます。これが相手に伝わる笑顔になるのです。
笑顔がきちんとできているか不安な方は、以下の方法を試してみてください。
- まず、真顔の自分の写真を撮る。
- 次にマスクを外し、口角を上げて唇を少し開き、上の歯を見せて目尻を下げた笑顔の写真を撮る。
- 最後にその笑顔の状態でマスクを着けて写真を撮る。
この最後の写真で笑顔が伝わっていれば、マスクをしていても相手に好印象を与えられる笑顔になっている証拠です。ぜひ実践してみてください。
1秒で盛り上がる雑談
雑談は相手との距離を縮める大切なコミュニケーションですが、話題が続かず沈黙になってしまうことも多いですよね。
例えば「今日は天気がいいですね」や「何線の電車に乗ってきたんですか?」などの話題は定番ですが、長続きしにくいのも事実です。
そんな雑談苦手な方に朗報です。今回は話が盛り上がる魔法の話題を特別にお伝えします。それは以下の3つのテーマを話題にすることです。
- 良かったこと
- 得意なこと
- 楽しいこと
2016年にメルシーコープスが300人の男女を対象に行った実験でも、初対面の会話で以下の質問が相手と打ち解けるのに高い評価を得ました。
- 今日はいいことがありましたか?
- 最近個人的に熱心に取り組んでいる活動はありますか?
- 何かワクワクするようなイベントはありますか?
これらの質問はどれもポジティブで、返答の中に個人的な部分がほどよく含まれています。例えば、「最近はまっていることはありますか?」や「もうすぐゴールデンウィークですが、何か計画を立てていますか?」といった具合です。
こうした質問を投げかけると、自然に褒め合うコミュニケーションが成立し、楽しさが共鳴し合って会話が盛り上がっていきます。
時間にすればわずか1秒で聞ける質問ですが、初対面の2人の関係性をほどよく打ち解けたものに変える力があります。
まとめ
今回ご紹介した『1秒で心をつかめ。』からの4つのポイントを改めてまとめます。
- 1秒の間で惹きつける:話す前や重要なポイントの前に1秒の沈黙を入れて、相手の意識を引きつける。
- 場つなぎの口癖をやめる:「ええ」「ああ」を減らすために代わりの言葉を用意し、文末で口を閉じる癖をつける。
- マスクをしていても好印象になる方法:普段よりも口角を上げて笑顔を作り、目元に柔らかな表情を演出する。
- 1秒で盛り上がる雑談:「良かったこと」「得意なこと」「楽しいこと」といったポジティブな話題を使って会話を盛り上げる。
これらのテクニックはどれも簡単に実践でき、すぐに効果を感じられるものばかりです。特に「1秒の間を取る」ことと「口癖を減らす」ことは、話し方の印象を大きく変える重要なポイントです。
さらに、この本では話し方や表情だけでなく、好かれる声の出し方やそのトレーニング方法も詳しく解説されています。私のように話し方を磨きたい方には本当におすすめの一冊です。
それでは、今日ご紹介した4つのテクニックをぜひ実践して、あなたも初対面の1秒で相手の心を掴んでくださいね!